継続的な雇用の実現。
※下記の内容は過去の経験です
障害者雇用で入社した大手企業を退職しました。
入学金を貯めるために眼科で働きました。
いよいよ、進学の準備開始です。
自宅から通えて、学費も2年間ですむ学校に進学を決め、願書を投函しました。
実は投函するまでに迷い続け、願書受付の期日間近になってしまいました。
今の居場所を捨てて前に進むのが怖かったのです。
どうやら、私が最初の就職先で経験したことは思っていたより深い傷となっていたようです。
「この視力で教員として働いていけるのだろうか・・・。」
その様子を見兼て、母と口論になり取っ組み合いの喧嘩をしました。二人で泣きながら喧嘩をしました。教員採用試験は倍率も高く合格できるのか不安だったのと、大手企業を退職した後やっと雇っていただけた眼科を辞めることを決断できたのか気になったのだと思います。親心を想像すると、退職後に相当落ち込んだ私の様子を思い出すと、気が気ではなかったのだと思います。
家族も一緒に障害に向き合っていてくれたことを実感させられる出来事でした。
あの時の腕の痛みと、心の苦しみ、母の涙を今でも鮮明に思い出すことができます。
受験は高校時代の成績に助けられ、母校の校長に推薦していただきました。その際にも、高校の恩師に協力していただき、激励の言葉もかけてくださいました。
無事に合格し、キャンパスライフが始まりました。
****振り返って思うこと*****
私は割と前向きな性格です。
何に対しても改善策を考え行動する性質を持っています。
障害のことも含め、大抵のことは行動力で解決することができます。
しかし、「働く」ということに関しては私の経験上難しいです。
まず、自分だけで解決することはできませんでした。
障害者雇用について知識を身に付けた今だからこそ言えることがあります。
障害者を雇うことはできても、継続的な雇用を実現するには企業と当事者と関係機関の連携が必要不可欠です。
私のように一人で抱えてもうまくいきません。
一人で落ち込み、一人で苦しみ。最終的には退職してしまいます。
一社員ができることには限界があります。
企業側のアクション(合理的配慮)なしでは、障害者の継続雇用を実現させることは難しいのです。