高校生活【追加編】
閲覧、ありがとうございます。
※下記は、過去の内容です。
私を救ってくれた存在1
私を救ってくれたのは「友達」の存在でした。
入学直後は知人すらいなかったので、支援を容易に求めることができませんでした。
進路の選択に後悔をしながらも、「何ができて、何ができないか、伝えなければ相手も困るし自分も困ります」という考えを胸に、周囲の人たちに自ら支援を求めることを諦めませんでした。
その度に、胸がギュッと締め付けられる感覚は今でも忘れません。
担任の先生や教科の先生、クラスメイト、同じ授業を選択した人たちに、理由を丁寧に伝え、どうしてほしいかを知ってもらう。
そして、感謝の気持ちを言葉にする。
「ありがとう」と相手に伝えられたときに、胸を締め付けられる感覚がほどけていきました。
この行動を繰り返すことで、今まで抱えていた困難を緩和させられたのです。
そして、自分の見え方を伝えたことがきっかけとなり、周囲の人と関係が深まり友達が増えていきました。
****振り返って思うこと****
盲学校に在学していた私は、高校に入学後、知人がいませんでした。むしろ、同じ学年の人がいなかったため、いるはずがありません。真っ新な人間関係に戸惑っていたのです。 きっと見えにくさがなかったとしても、知人が全くいないという環境は不安を感じることでしょう。
しかし、私は周囲の人に援助を求めなければ学校生活を送っていくことは難しいので、友達ができるまでの間は苦しく思えたのです。
援助をしていただいたときに、感謝の気持ちを伝えることは大切なことだと思います。
互いがどんな立場であっても自分のためにしてくださった行為に対して、相手に感謝を述べるべきだと考えています。
障害なあるなし、年齢、サービスを受ける側や提供する側など関係なく、「ありがとう」と伝え合うことがマイナスになることはないと思います。
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私を救ってくれた存在2
高校生活は先生方にも支えていただきました。
しかし、盲学校に比べると生徒の人数が多いため、先生と会話をしない日も珍しくありません。
ですから、いつも行動を共にする友達が、私の心と目の大きな支えになりました。
入学して友達ができてからは、見えにくいことでの苦労は尽きないものの、選んだ進路を後悔しなくなりました。
****振り返って思うこと******
たくさん悩んで決めた進路でしたが、最初の一カ月は後悔してしましました。友達の存在によって、後悔の念は抱かなくなり、学校生活を楽しむことができました。 物理的な不便さだけではなく、自分自身や周囲の人と障害に関する意志疎通がうまくいかなかったときに、より困難さを実感しました。
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自分の見え方を、自分が一番理解してあげて欲しいです。見えにくいことや見えないことで何ができて、何ができないのかを説明し、支援を自ら求める力や感謝の気持ちを伝える力を身に付けていくことが人生をより豊かにしてくれました。
私は、最高の高校生活を過ごせたと自信を持って言えます。